とらんぷ館

『悪夢の骨牌』

単行本:1973年12月5日、 平凡社、A5版変型、函、195頁、1350円、挿画・装幀:建石修志
文庫版:1981年12月15日、講談社、205頁、300円、挿画・装幀:建石修志、解説:種村孝弘
※74年度、第二回泉鏡花賞受賞。『とらんぷ譚』収録時に「薔薇の獄」(初出「幻想と怪奇」、74年3月号)を増補。この本のみ「あとがき」なし。
文庫版(新装版):2010年2月13日、講談社、253頁、581円、挿画:建石修志、解説:種村孝弘

目次

1 玻璃の柩のこと並びに青年夢魔の館を訪れること
juillet 水仙の眠り
aout アケロンの流れの涯てに

septenmbre 暖かい墓
2 ビーナスの翼のこと並びにアタランテ獅子に変ずること
octobre 大星蝕の夜
novembre ヨカナーンの夜
decembre 青髯の夜

intermude 薔薇の獄 もしくは鳥の匂いのする少年

3 戦後に打ち上げられた花火のこと並びに凶のお神籤のこと
janvier 緑の唇
feurier 緑の時間
mars 緑の訪問者
4 時間の獄のこと並びに車掌車の赤い尾灯のこと
avril 廃屋を訪ねて
mai 戦後よ、眠れ
juin 闇の彼方へ
juillet 薔薇の戒め